友人の家に訪問した時、あなたはどのように振る舞いますか?
喉が渇いたら飲み物を要求しますか?
お腹が空いたらクッキーが欲しいといいますか?
部屋が暑いなと感じたら、エアコンをつけて欲しいと頼むでしょうか?
ずっと日本で暮らしてきた人であれば、多くの場合何か欲しいと思っても我慢するのではないでしょうか?
せっかくお邪魔させて頂いているのに厚かましくもあれが欲しいこれが欲しいなどと要求するのは図々しく感じられますよね。
しかし、この考え方は万国共通ではありません!!
むしろ、アメリカでは全くの逆だったりするのです・・
アメリカでは遠慮するな!求めよ!
2018年3月、ロサンゼルスに到着したばかりの私は、車のリース契約を結んだ後その足で銀行に向かいました。
運転するのも、銀行で口座を開くのも、全てが当時21歳の私にとってはチャレンジでした。
些細なことでも全てが新しい経験。
ことあるごとに緊張とワクワクが心の中を交錯したのを覚えています。
銀行では、日本人の担当者が対応してくれました。
40代くらいの女性で、アメリカ留学をしていたときに出会ったアメリカ人と現在では結婚して、ロサンゼルスに住んでいるのだとか。
雑談を交えながらゆったりと手続きを進めていく中で、私は一つのアドバイスを頂きました。
「アメリカでは、とにかく自分から求めていかないとダメよ。じゃないと何も与えられないから。この国は。」
「え、そうなんですか?例えばどのように?」
「何でもよ。とにかく欲しいと思ったものは欲しいと言うことが大事。日本人みたいに空気を読んで察してくれる人なんていないからね。」
「なるほど。わかりました。心に留めておきます。ありがとうございました!」
そう言って私は銀行を去りました。
ただこの時は正直、彼女がくれたアドバイスの意味がよく分かっていませんでした。
「欲しいものを欲しいと言うことなんて日本でも割とやってきたし・・」
そんな心境で、ややいぶかしげに車に乗り込みました。
アメリカでは求めたものに与えられる
私が銀行員さんの言葉の意味に気がつき始めたのは、アメリカに来てから数ヶ月がたった後でした。
当時ホームステイで現地の家庭に住まわせてもらっていたのですが、自分なりに不平不満もなく生活を送れていました。
もともと日本では質素倹約な方の私だったので、食事も衣服も遊びも、我慢しようと思えば相当我慢できます。
変わりに外で体を動かしたり、部屋に引きこもって勉強したり、そして時々誰かとお話ができれば十分です。
ですので当時も、我慢できるところは我慢しながら、自分なりに楽しみを見つけて過ごしていました。
しかし、後になって考えてみると、我慢し過ぎだったのです。
エアコンもジュースもすぐに手に入った・・
ちょうどアメリカに渡って4カ月目に入った頃、7月になり暑い時期でした。
私が借りていた部屋には空調がなく、日中にはかなり暑くなりました。
とはいえエアコンを取り付けて欲しいなどと頼んでも付けて貰えないだろうと思っていたので、当時は汗をダラダラ流しながら不快な読書にふけっていました。
また、飲み物はいつも家にある水を飲んでいました。
これはいつも家に常備してあったので、便利だ便利だと喜んで飲んでいたものです。
そういう環境で過ごすのも修行だし、もともと成長したくてアメリカに来たのだと考えれば、何も辛いことはありませんでした。
しかし・・
8月になり流石に暑い!!と思いました。
ホストファミリーの婆ちゃんと雑談をしていた時のことです。
会話の中で僕がいいました。
「最近暑いね。部屋もすごいhotになってきて汗が止まらないよ。コーラなんかが飲みたくなる季節だね。」
すると婆ちゃんは即座に
「じゃあ扇風機あげる。」
と言って部屋に扇風機を付けてくれました。
さらに同じファミリーの孫に言いつけてコーラを1ダース、買ってくれたのです!!
驚きました。
「え、くれるの?」
「もちろん。だってあなた欲しいんでしょ?」
「いや、そうだけどもっと早くに欲しかったな・・」
「あらそうなの。何も言ってこないから気が付かなかった。」
「・・・」
あ、銀行員さんが言っていたのはこういうことだったのか!
その時になってようやく合点が行ったのでした(笑)
半年間我慢したお昼ご飯
またそのホームステイでは契約上、朝晩の食事は用意してくれることになっていました。
ということで、お金がない私はお昼ご飯を我慢して、変わりに普段は読書や勉強の時間に当てていました。
最初はお腹が空いて苦かったのですが、これも慣れてくると楽になります。
むしろ仕事中に眠くなったりもしないのでまあいいかと思っていました。
ただ、お昼休憩中にも黙々と本を読んでいる私を見て、当時働いていた会社の社員さん達には心配されました(笑)
そんな中、私のホームステイ先にハウスメイトが日本からやってきました。
驚いたのはその2日後です。
出勤する前の朝、何とそのハウスメイトは婆ちゃんからお昼ご飯用のサンドウィッチを受け取っているではありませんか!
驚いて聞いてみると、
「お昼欲しいって言ったら作ってくれた。」
ああ、本当に頼んでみるとわからないものなんだな・・
とつくづく思い知らされました。
引いたらセレブは振り向いてくれない
これは後から感じたのですが、特に仕事の場面では図々しいくらいの積極性がないと本当に損でした。
日本のように「空気を読む」とか、「みんなに対する配慮」見たいな考え方はアメリカではとても薄いです。
遠慮しているとひたすらにチャンスを逃すだけだなと感じます。
日本では「陰徳を積む」という言葉があるように、誰にも気づかれないところで善い行いをする事が特に尊重されます。
一方のアメリカでは、めっちゃアピールしたもの勝ちな所があります。
ハリウッドで取材をしていた時はそれが顕著に現れていました。
プレミアなどでセレブの写真を撮る際はまさしく戦場です。
刺すか刺されるか。
殺すか殺されるか。
そんな雰囲気が漂っていました。
現に遠慮などして引いていたら絶対にシャッターチャンスは来ません。
死に物狂いでポジションをとり、大声を張り上げてセレブに振り向いてもらいカメラに目線を向けたわずか2秒の間にシャッターを押せるかどうかの勝負でした。
まさしく日本で過ごしているのとは非日常です。
でも、そんな環境に身を置けるのもアメリカで生活をすることの醍醐味でもありました。
今回は以上です!!
それでは、今日も最高の1日を過ごしましょう!
あなたの人生にも乾杯!!
ありがとうございました!
それでは行ってらっしゃい!!
最後に
いかがでしたでしょうか。
人生って最高に楽しいですよね!
学ぶでことで、あなたの人生は大きく輝き出します。
頑張らなくても、大丈夫です。
まずは自分が踏み出せる小さな一歩から。
あなたがびっくりするような、衝撃の結末が、待っていますよ!
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日本人として世界にはばたく人材が増え、グローバル競争の激化が進む現代社会においても日本が高いプレゼンスを発揮できるよう私も全力を尽くします。いずれは世界が一つになり、平和で豊かな社会になるような一助となれば幸いです。
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