・映画鑑賞で英語力って身に付くの?
今日はこのお悩みを解決します。
英語の学習と称して西洋の映画やドラマを見てるっていう人、結構いますよね。
もしくは、
「なかなか英語学習に意欲がわかないけど、映画だったら続けられそう・・」
という学習者の方もいらっしゃると思います。
実際の所、学校の授業で映画鑑賞が取り入れられていたり、本屋さんでも映画による英語学習に関連した書籍を見かけることもあったりします。
私も大学時代、友人や先生から映画鑑賞を結構すすめられました。
このように英語学習者の間で何となく蔓延している映画による英語学習の神話・・。
今日はその有効性や学習手法としての特徴についてお伝えします。
✓本日の内容
・映画鑑賞で英語力は身に付くのか?
・映画鑑賞がもたらす効果と学習
・本気で映画鑑賞を通じて英語力をアップさせる6ステップ
✓映画鑑賞で英語力は身に付くのか?
まずは結論から。
英語力アップを目的としている場合、一般的には残念ながら効率的な学習法とは言い難いです。
もちろん、無理ではないです。しかし普通に鑑賞しているだけでは100年かかっても効果はあまり得られないでしょう。
しかし朗報もあります。映画鑑賞を駆使して確実に学習成果を上げる方法もちゃんと存在します。
ここからは、なぜ映画鑑賞があまり効果的な学習法ではないのかを説明します。
そして最後に、どうすれば映画を用いて効果的な英語学習をするための手法をお伝えしていきます。
✓映画鑑賞がもたらす効果と学習
まずはメリットとデメリットをいかにざっと列挙しました。
メリット
・ストーリーが楽しい
・生のネイティブ会話を聞ける
・好きな役者が出ていればそれだけでやる気が出たりする
・映像やイメージなどの視覚情報が入ってくる
・感情と共に学習できる
デメリット
・これから英語力を身につけようとしている人が理解できる内容ではない
・字幕を使ってしまえば日本語に集中が行ってしまう
・表現が砕けすぎたりしていることが多い(ジャンルによりますが)
・永遠に使わない英語が頻出する
・映画を楽しもうとしている限りは身にならない(あくまで学習を楽しむという事)
・「何処が分からないのかも分からない」現象
・普通にTOEIC教材を使ったほうが効率的
・一時ストップとか億劫
・結局英語のスクリプトがないと学習にはならない
・本気で学習をやったら映画そのものは結局楽しめない
・・・・
書いているとデメリットばかり出てきて、何とかメリットは絞り出しました。
要するに、「学習」の観点から見たときに、どう考えても映画鑑賞は効率が悪いのです。
別の記事でも書きましたが、大切なのは「意図的な練習」を積むことです。
上手く設計すればよい学習に結び付けることは可能ですが、基本的に映画をみているだけでは英語力は永遠に上がらないです。
むしろ話が理解できなくなってせっかくの名作がつまらなく感じたりするかもしれません。
さらに映画鑑賞で勉強した気になってしまい、きちんとした学習がおろそかにでもなってしまったら地獄のはじまりです。
また映画で使用される言葉はときにガラの悪い表現であったり、テレビであれば放送禁止用語だったりすることも良くあります。(例えばF●CKとか多発します)
こういった言葉って正直言うと我々日本人が普通に海外で生活したり仕事をしたりする分には触れることがまずありません。
日本人同士でも、50代の男性会社員と10代の女子生徒では、使用する語彙や表現って全く違います。
しかもお互いが話し合うときは相手に合わせた言葉を選ぶので中和的な表現がされますよね。
これと同じです。アメリカ人も日本人に向かってスラングまみれのコミュニケーションをとったりは普通しないです。
これは私の意見で恐縮ですが、映画を見て語学を学べるとすれば既にTOEIC950点以上ある人でかつ教養系の映画だった場合くらいです。
魔法の世界が舞台の映画をみても、英語力はつかないです!
呪文とか使わないですし、魔法生物やら魔法用語なども実際に必要になったためしがありません。
あえて見るというのなら、おすすめはディズニーアニメか”friends”などのシットコムでしょう。
✓本気で映画鑑賞を通じて英語力をアップさせる6ステップ
ちょっとネガティブな意見が多くなりましたね。
ここからは映画による効率的な学習法についてお伝えします。
単刀直入に言います。
以下の通りにやることです。
1.英語字幕で見る。
2.分からないところがあったらその都度止めて英語のスクリプトをメモなどに映す。(これが一番大事です)
3.きちんと分からなかった表現を理解した上で、次に進める。(これをしないと後々のストーリーが全部わからなくなる可能性があります)
4.日本語字幕で見て答え合わせ。
5.数日間隔を空けて、字幕なしでもう一度見てみる。
6.分からないところは常にメモをしておく。
7.上記を繰り返し行う。(私なら5回くらいが目安です)
一つ一つのステップの意味合いなどはまた今度解説していきます。
ですがこれ、かなり巧妙に設計されたやり方なので、本当にやれば必ず成果が出ることは約束します。
さらに、映画鑑賞をするときはできるだけシャドーイング(音声の復唱)をすると良いでしょう。
学習効率が数倍になります。
ただし、ここまでやるのはかなり骨が折れます。ストーリーを楽しんでいるどころではありません。
またこの手法は英語脳を鍛える上ではかなり効果的ですが、覚えた単語や表現の多くは実践で使わない場合がほとんどです。
ですので、私はやはりTOEICなどのより実践に近い内容を取り扱った教材を使い、きちんと「学習」という意識をもってやることをやはりお勧めします。
✓まとめ
・映画鑑賞は学習において非効率
・映画鑑賞による学習は本気でやるとかなり骨が折れる
・映画に出てくる表現は実践でほとんど使わないケースが多い
いかがでしたか?
人によっては、耳が痛くなるお話だったかもしれません。
しかしあくまで私の信条は、「学習は楽しむに尽きる」というものです。
色々と研究を重ねた結果、映画鑑賞による学びは本当に「楽しい」学習には結びつきにくいだろうというのがわたしなりの結論です。
もし映画鑑賞は普通に英語学習するよりも効率的だという方がいれば、コメントにて異議申し立てをしてくださるとうれしいです。
それでは今日も楽しんで学び成長していきましょう!
それではまた明日!!
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