【やり抜く力の正体】努力は才能なのか!?

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「努力の天才」という言葉がありますね。

もともと才能がなかったけど、努力によって大成功をおさめた人たちが歴史を振り返ってみてもたくさんいます。

みなさんも、そういった逸話をいくつか知っていることでしょう。

ただ世の中には、

「努力することも結局才能だから、努力できない人はできない」

という考え方を持っているひとも多いようです。

ということで今日は、「努力は才能なのかどうか」について心理学的にお話します。

✓本日の内容

・やり抜く力
・やり抜く力は高められるのか
・一番やり抜いているのは〇〇
・「努力する力」を養う方法
・最後に

✓やり抜く力

人間の努力をよく表している指標の一つに、「やり抜く力(GRIT)」があります。

これは、2007年にペンシルベニア大学の心理学者アンジェラ・ダックワース博士が初めて提唱した概念です。

やり抜く力は、「情熱」と「粘り強さ」の2つをかけ合わせてできています。

またやり抜く力の定義は、「長期的目標に対する粘り強さと情熱」です。

すなわち、「困難があっても強い思いを持ち続けてあきらず努力を重ねる資質」を表していると言えます。

ダックワース博士が提唱して以来、やり抜く力に関する研究はアメリカを中心にされてきました。

その結果、やはりやり抜く力は成功と密接に関わっていることが分かっています。

✓やり抜く力は高められるのか?

やり抜く力は、経験とともに変化します

すなわち、高めることが可能です。

下の図を見てください。

グリットと年齢の関係 (Duckworth et al., 2007, p.1092 より引用)

これは、Duckworth et al. (2007) が発表したデータです。

年齢の上昇とともにグリット(やり抜く力)が高まっています。

果たして加齢とともいやり抜く力が高まるのか、それとも高年齢世代ほどやり抜く力が高くなる育ち方をしたのかはこのデータからはわかりません。

しかし、やり抜く力は変化しうるものであるということは伺えます。

またイギリスの研究では、情熱は20%が遺伝で、粘り強さは37%が遺伝であるというデータも発表されました。

すなわち、残りは経験とともに変化するということです。

やり抜く力を高める方法の探求は、現在の命題となっているところです。

これだ!というはっきりとした手法は、現在の研究ではそれほど発見されていません。

効果があっても非常に弱いものばかりです。

ちなみに私が大学時代に行った研究では、海外旅行をすることでやり抜く力が低下することを示唆するデータが得られました。

詳しくは後日のブログでお伝えします。

✓やり抜く力が最も高いのは誰か

それは、赤ちゃんです。

赤ちゃんは、生まれてから自分の足で歩けるようになるまでに数年かけます。

それも、ある日突然歩けるようになるわけではありません。

最初は地面をごろごろするところから始まります。

その後ハイハイができるようになったら、自分で立ち上がる練習をします。

このようにして失敗に失敗を重ねて、ついに自分で走り出すことができるようになりますよね。

・・・

すごくないですか!?

数年間、赤ちゃんは一日中ほとんどこれしかしていませんよ?

毎日毎日、一生懸命立ち上がろうとするけど、挑戦する度に失敗します。

それでもずーっと挑戦し続けるうちに最後には走り出します。

どんだけ諦めが悪いんですか。

どんだけやり抜くんですか。

最初は横たわるしかなかった赤ちゃんも、このようにして努力に努力を重ねて最後には目標を達成してしまうのです。

そうです。

私たち全員、生まれつき「努力の天才」だったんです。

やり抜く力の鉄人です。

しかし、私達は成長するにつれてたくさんの失敗をします。

たくさんつらい思いをします。

脳科学では、そうして蓄積された膨大な失敗の記憶データが、脳というスーパーコンピュータに処理されて、挑戦を怖がるようになっていくと言われています。

✓「努力する力」を養う方法

これ実はたくさんあります。

また別のブログで後日伝えていこうと思いますが、今日は一つだけ紹介します。

それは、「楽しむ」ことです。

どんな困難があっても、それを楽しみましょう。

むしろ、楽しむという覚悟をもってください。

何があってもそれをチャンスに変えるんだと決めて物事に取り組めば、その瞬間、あなたはやり抜く力の鉄人です。

それができてしまえば、努力が努力でなくなります。

楽しくて没頭してしまうようになったら勝ちです。

失敗したらチャンス!!といって鼻血をだしましょう。

楽しむことなんてできない!!

という気持ちも非常にわかります。

ただ、楽しむための手法もあります。

ちょっとした考え方を変えたり、楽しめるような脳を作ってしまえばいいのです。

具体的な方法については、日を改めて機会があったときに書きます。

✓最後に

どんな天才も、失敗なしに偉業をなしとげた人はいません。

ほとんどの場合、環境が整っておらず周囲からは不可能だと言われた中で成し遂げています。

そして凄まじい行動量と失敗を重ねて最後にことを成しています。

失敗するのは怖いですが、実は飛躍のチャンスです。

赤ちゃんがなかなか立てずに地面を這い回っているのをみて、悲観的になる人はいませんよね。

それと同じです。

いずれできるようになると、自分を信じて見守ってあげましょう。

コメント

  1. […] 前回のブログでやり抜く力は身につくのか、お伝えしました。 […]

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