こんにちは!
やり抜く英語コーチ、ひろあきです。
今日はリスニング力を高めるトレーニングの一つである、「変速リスニング」をご紹介します!
リスニングスキルの成り立ち
英語のリスニングを上手に聞き取れるようになりたい!
というのは、どなたにも共通していることであると思います。
リスニング力を鍛える練習には様々なものがありますが、それぞれに特徴があります。
まずはリスニングスキルの構造から説明していきましょう。
ベースは単語・文法・発音
英語という言語を形づくっている要素は何かと言えば、
- 単語
- 文法
- 発音
になります。
これら3つの力が高ければ高いほど、あなたの英語力の幅と深さが出てきます。
スポーツに例えるならば、この辺りは筋トレや基礎練習ということになります。
パワーやスピードなどといった基礎力が高いほど、最大パフォーマンスもより高いレベルに引き上げられますよね。
それと同じです。
単語力・文法力・発音力が高ければ高いほど、英語によるパフォーマンスも向上していきます。
しかし、幾ら基礎力があっても、それを使いこなせるようにならないと意味がないですよね。
ですから、スポーツの世界ではより実践的な練習を重ねて応用スキルを身につける訓練をします。
英語も同様に、基礎知識を使いこなすだけのスキルを身につける必要があります。
このスキルに当たるのが、
- リスニング
- リーディング
- スピーキング
- ライティング
ということになるのです。
今回はリスニングについて書いていきますが、原理は同じです。
あなたのリスニング力は、原則としてあなたの基礎力によって決定します。
あとはあなたの基礎力に応じたリスニング力を発揮できるようにトレーニングを積んでいく必要があるというわけです。
それでは、英語リスニングのプロセスをみていきましょう。
音声知覚と意味理解
リスニングスキルは大きく分けて、音声知覚と意味理解の二つから成り立っています。
音声知覚というのは、
流れてきた音を聞き取る力で、
意味理解というのは、
発音された音声の意味を理解する力です。
人はまず、流れてきた音声を自分の発音知識や単語の知識と絡めて音声知覚をします。
そして、聞き取った音声に文法や単語の知識を合わせて意味理解をしていくのです。
本場で使える正しいリスニング力を鍛えるためには、音声知覚と意味理解の両方を鍛えていく必要があります。
変速リスニングは、その両方を同時に鍛えてくれる、とてもエコな手法です。
変速リスニングのやり方
変速リスニングは、文字通り音声のスピードを変化させながらリスニング練習をしていくトレーニング手法です。
これをやると普通のスピードがめちゃくちゃ遅く感じます!
今までのリスニングがどんどんちょろくなっていきますので、是非ともオススメしたいトレーニングです。
対象のレベルも、あまり関係ありません。
僕はTOEICの点数が300点くらいの時に初めて変速リスニングをやりましたが、その後2ヶ月半で635点にまで上がりました。
満点近くを取れるようになった現在でも、変速リスニングはリスニング練習として行っています。
大事なのは、使う音声のレベルを適切に保つことです。
TOEIC800点に到達していない人であれば、まずはTOEICの音声を使用することを勧めます。
しかし反対に、900点を容易く取れるような上級者の方であれば、もう少しレベルの高いものを使用した方が上達につながるでしょう。
例えば、映画やドラマなどをみると非常にいいと思います。
とはいえ、映画やドラマによっても英語のレベルは異なりますので、自分にあったレベルを見つけて調整するようにしましょう。
変速リスニングのやり方①|2.5倍で聞いてみる
まずは音声を2.5倍速で一回だけ聞いてみましょう。
1分〜2分くらい聞いたら、そこで話された内容を自分なりにまとめて見ます。
聞き返さずに、頑張って見ましょう。
全然何言ってるのかわかんない!
と思うのが普通です。
それでOKですので、少しでも聞き取る努力をして聞いてください。
聞き取れた単語、フレーズだけでも構いません。
自分の全力で当たって見てください。
変速リスニングのやり方②|2倍で聞いてみる
次に同じ音声を2倍で聞いて見ます。
やることは先ほどと同じです。
一回だけ集中力全開で聞いて見て、聞き取れたものをまとめて見ましょう。
まとめるときは、メモ帳などに書き出してみるのをオススメします。
きっと、多くの方はちんぷんかんぷんだと思います。
全然okです。
ただ、
2.5倍の時よりは少しゆっくり聞き取れた感じがしたのではないでしょうか?
これからスピードを緩めていくうちに連れて、どんどんスローモーションになっていきます。
変速リスニングのやり方③|1.5倍で聞いてみる
次はスピードを1.5倍まで落として見ましょう。
先ほどまでと同様に、一回だけリスニングをして聞き取れたところをメモに書き出します。
今回は3回目ですし、スピードも下げているので、できるだけたくさんの量を聞けるようにできるといいですね。
きっとかなりスローに感じると思います。
単語やフレーズだけでなく、どんな状況でどんな会話がされているのかまで聞き取れるように頑張りましょう!
変速リスニングのやり方④|1倍で聞いてみる
最後に、1倍速で聞いて見ます。
聴き終わったら、今までのように聞き取った内容をまとめましょう。
おそらく、ものすごく遅く感じられると思います。
びっくりするはずです。
これはある意味で耳を騙しているようなものですが、人間の脳の自然な働きを利用した非常に理にかなったトレーニング方法でもあります。
このようにスピードを変えてリスニング練習をすることで、本当に多くの人のリスニング力が大幅に改善されています。
僕の経験ですが、英語初心者の方であれば2週間もすれば全く違うレベルまでいけると思います。
騙されたと思ってやって見てくださいね。
変速リスニングのやり方⑤|スクリプトを見て答え合わせをする
リスニングトレーニングが終わったら、必ずスクリプトや解答解説を見て自分の理解度がどの程度だったのかチェックしましょう。
このチェックがあなたの英語力を高める上で非常に重要になってきます。
- 聞き取れなかった単語やフレーズはあったか
- 知らなかった単語やフレーズはあったか
- 会話の内容はちゃんと理解できていたか
と言った部分をきちんとチェックして、理解不足だった部分を確実に潰しておきましょう。
この時、聞き取れなかったポイントがわかったら、なぜ分からなかったのか、原因を探りましょう。
例えば、音声知覚ができない理由としては、
- 単語を知らなかった
- 発音を間違えて覚えていた
- スピードが速すぎた
- 音の変化を捉えきれなかった
などの原因が考えられます。
一方で音声は聞き取れたけど意味理解ができなかった場合なら、
- 単語の意味を知らなかった
- 文法が定着していなかった
- 話の全体像や流れをイメージできていなかった
などの原因が考えられます。
こう言った原因を突き止めることができれば、後はそれぞれに対応して改善策を練ればいいのです。
このように論理的に英語学習をしていくと、どんどん勉強が簡単で楽しくなっていきますよ!
変速リスニングのやり方⑦|発声練習をしてみる
ここまでできたら、最後の仕上げです。
今まで聞いてきた音声を実際に発声してみましょう。
やり方としては、主に
- リピーティング
- オーバーラッピング
- シャドーイング
という3通りの手法があります。
どの方法もコツを掴めばとても楽しいトレーニングです。
英語力全般の向上につながりますが、特に音声知覚や発音矯正に役立つのがこれらのトレーニングです。
音声の発音を完コピできるように何度も繰り返し練習していきましょう。
発声しながら音声の内容をイメージすることもお忘れなく!!!
最後に
いかがでしたでしょうか。
本ブログがあなたの人生に少しでもお役立ちできれば幸いです。
近年グローバル化が進み、人生で大切な資源として「人・モノ・金・情報」が挙げられています。
最新の情報・最先端の情報を手に入れるための最強のツールこそが、
語学力
です。
世界では我々日本人が想像だにしないイノベーションの連鎖が起きています。
これからも未来永劫、日本が繁栄を続けていくためにも、国際標準で優れた人材の輩出は急務です。
微力ながら、私も未来を切り開く人材の一人として尽力して参ります。
質問や感想などをコメントでシェアしていただけますと幸いです。
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